RMEのFireface ucxをずっと使っていたのですが、同社の最新インターフェイスならSoundIDという音響補正ソフトが連携可能ということを知って、ずっと悩んでいたのですがこの度買い換えました。
写真の手前が旧型、奥が新型です。
(普通は新型にピンと合わすべきちゃう?って思っちゃう写真になっちゃった)
とはいえ、実は今はARC studioという別の音響補正を気に入って使用しており、SoundIDをすぐに導入する予定はないのでその連携については感想を書くことができません。
純粋にUCXとUCXⅡの使用感の違いなどをお伝えしたいと思います。
UCXとUCXⅡの違いをまとめ
フロントパネル
フロントの4ch+ヘッドフォンはほぼ変わりません。
フロントで大きく変わったのはUCXⅡのみでの操作性です。
これまでRMEはtotalmixというコントロールするためのソフトを使ってボリューム操作などをしていました。
しかし、フロントパネルでコントロールできるようになったので「ボリュームとかいろいろ操作したいからPCつけなきゃー」っていうのがなくなります。
そういうシーンはそれほど多くないですが、少し便利になりました。
しかし、RMEのUCXⅡのページにはこの新しくなった液晶についてほぼ触れておらず、ひたすらに音にかかわる内容について書かれています。
そういうRMEの姿勢が好きです。
それでもやっぱりちょっと不便ではあるので、音量などの操作には別売りの「RME ARC USB」を愛用しています。
リアパネル
リアは見た感じかなり変わっていますが、ほぼ同じです。
旧型はMIDIがブレイクアウトケーブルでIN,OUT2組だったのがリアパネル直付けでIN,OUT1組になりました。
僕はハード音源扱いのシンセ1つと、入力用の電子ドラム(ほぼ叩けないけど)があるので1組でちょうどでしたが、人によっては足りなくなるかもしれません。
とはいえ、最近はMIDIkeyはUSB接続がほとんどだし、シンセガチ勢じゃなければ特に問題ないと思いました。
代わりにブレイクアウトケーブルでAES/EBU入出力、S/PDIFコアキシャル入出力を使用する形になります。
僕はKemperをS/PDIFで接続しています。
AES/EBUは1組だけど、いったい何に使うんだろう…と悩んでます。
NeumannのKH 750 DSP D Gみたいなデジタル入力に対応したスピーカーのアウトに使ったり、別PCでライブ配信するときの送信用とかかな…
個人的にはいつかNeumannは導入したいと考えているのでデジタル接続してみようと思います!
アナログ2ch余裕ができるのですごくうれしい。
それと、UCXⅡのみで録音が可能なDURecという機能が搭載され、リアパネルのUSB端子にUSBメモリを差して直接音声データを保存できるようになったそうです。
絶対ミスれない録音のバックアップ用に使うのでしょうか…たぶん僕は使わないですね…
まとめると以下の2点が個人的に重要だと感じた変化です。
- AES/EBU入出力の追加により2ch増えた
- MIDI入出力は1組減った
再生音の違い
SteadyClock FSという新しい機能の搭載で音はさらに良くなったと言われています。
実際に音を聴いた感想ですが、高音域の出方がきれいになったなと感じました。
余裕があるというか、天井が高くなったような、そんな印象です。
ただRMEらしさは健在というか、音の傾向はほぼ同じです。
どっちがいいですか?と聞かれたらやっぱり新しいUCXⅡのほうがいいと思いますが、どっちでも変わらず作業できる範囲の変化です。
なので、めちゃくちゃ感動した!!とかはないです…(笑)
個人的にはUCXの音でも大丈夫なのですが、故障する前に新しいものに変えておくというリスク回避的な意味も込めた購入だったので、この変化はがっかりとかじゃなくて「いつも通りのままちょっと良くなった感じで安心」て思ってます。
UCXがあまり値下がらないのもこういったところがあるからかもしれません(笑)
なぜRMEを使うのか
オーディオインターフェイスはSTEINBERG、M-AUDIO、ROLAND、AVID、ANTELOPE AUDIOなどいろいろ使ったのですが、長期間使用してトラブルがなく最強の安定感を誇ったRMEを今現在も愛用しています。
正直「こっちのほうが音いいな」って感じたインターフェイスもありましたが、やっぱ不安定な挙動がなくストレスフリーに使えることが個人的には最優先事項です。
作業中に不具合がでて、復旧方法を調べたりサポートに問い合わせたりで休日が1日終わるとか悲しすぎます(実体験)
そういうの嫌だなーってめんどくさがりにはRMEを。
おすすめです。