いつも「くはく」の音楽を聴いてくださり、ありがとうございます。
これまで僕は、植物をモチーフにしたボーカロイド楽曲を制作してきました。
その中で、1曲1曲に物語が自然と生まれはじめたことが、僕の中の大きな転機となりました。
■ 音楽と物語をつなぐ、ひとつの世界
現在、「Cull」を皮切りに、僕の中で生まれている楽曲と物語は、すべてがひとつの世界を共有しています。
それぞれの物語は独立した小さなエピソードでもありながら、
連鎖しながらひとつの大きな物語へと繋がっていきます。
その世界をひとことで表すなら、「植物に溢れたディストピア」。
崩壊した文明、忘れ去られた記憶、そして芽吹く希望。
そんな空気をまとったこの世界を、音楽と物語の両方で表現していくことを、これからの活動の柱とします。
■ 公開ペースの変化について
今後は、音楽単体での発表ではなく、物語と連動した楽曲を中心に発表していきます。
それに伴い、制作のペースはこれまでよりゆるやかになります。
たとえば先月も、新曲を完成させてはいたのですが、
その楽曲が「この世界」と繋がっていないと感じたため、あえて公開を見送りました。
楽しみにしてくださっている皆さまには申し訳ない気持ちもありますが、
より深く、より魅力ある作品をお届けするための挑戦として、あたたかく見守っていただけたら嬉しいです。
■ 小説という新たな挑戦
この世界をより濃密に描くために、現在は物語を小説という形で執筆しています。
執筆は初めての試みで、不慣れな部分もありますが、音楽と同じように少しずつ表現を磨きながら進めています。
公開のタイミングや掲載方法については現在検討中ですが、決まり次第こちらのホームページやX(旧Twitter)にてご案内いたします。
■ サウンドの進化について
これまでの活動では、僕はバンドサウンドを得意としてきました。
しかし「植物に溢れたディストピア」を音で描くには、これまでとは違ったアプローチが必要だと感じています。
現在は、世界観に合った新しいサウンドメイクを習得するため、ゼロから学び直しています。
これから聴こえてくる音が、これまでの「くはく」とは少し違って聞こえるかもしれません。
でもそれは、表現の幅を広げ、より深く物語に寄り添うための進化でもあります。
■ 最後に
音楽と物語、どちらもまだ発展途上です。
でもだからこそ、これからの成長や変化も含めて一緒に楽しんでもらえたらと思っています。
この世界が、聴いてくれる人、読んでくれる人にとって、
何かひとつでも心に残るかけらになれば嬉しいです。
今後とも「くはく」をどうぞよろしくお願いいたします。